通常夏休みに開催されるこの自然環境サミットですが、今夏はウロチョロ台風7号のせいで開催が出来ず、初めて冬休みに延期しての開催となりました。この自然環境サミットは、高校生が運営の主体となって行われる面白いイベントです（本校は8年前に第16回大会を開催しました）。今回の開催校である沖縄県立辺士名高校の実行委員の生徒さんのあきらめない気持ちが実を結んだ開催でした。

　今年度本校代表の3名は緑のネットワーク委員会の中学3年生。2泊3日、やんばるの大自然のなかでのフィールドワークやワークショップを通して、自分たちの暮らす地域との違いやこれから自分たちがすべきことについて、高校生のお兄さんお姉さんたちに混じって立派にディスカッションをしてきました。

　今回は、昼間のフィールドワークだけでなくナイトウォークも行いました。沖縄にしかいない固有種の生き物たちを発見するたびに、みんなで集まって撮影大会のようになります。ナイトウォークのクライマックスは、国の天然記念物ヤンバルクイナ探索。昼間は鳴き声を聞いても姿を見ることはなかったのですが、夜は木の上で寝るとのことで、生息ポイントの道路脇の木をライトで照らしながら進みます。「あー、いたいた！」という声に、みんな集まって「どこ？？」「わー！」とまた視線が一点に集中。みんな生き物が大好きな生徒たち。でもワークショップでのディスカッションの様子をみていると、ただの生き物好きというだけではないようです。この中から、将来の地球環境を救う人が生まれるかもしれない、そんなことを想像させる3日間でした。来年度は北海道標茶高校での開催予定です。